バックパッカーとして旅行する時には、どれくらいの英語力が必要でしょうか?
「TOEIC800は最低でも必要」
「英語力があるに越したことはない」
はたして本当にそうなのでしょうか?
私はバックパッカーをしていた時、「英語力は正直必要ない」と感じました。
むしろ、「英語力がない方がいい」とも思いました。
その理由を説明します。
目次
留学で英語を学んでから旅に出た
私はハワイ大学に4年間留学していました。
留学したての頃は身振り手振りでコミュニケーションを交わすことが多く、肝心の英語力はさほど高くなかったと思います。
ただ、留学で英語力が身につくのもあっという間でした。
そして、留学生活3年目の夏に、ヨーロッパの国々を無性に見たくなり、海外旅行を決断しました。
大学の教授アシスタントのバイトで貯めた70万円を使い、一人でバックパック一つでヨーロッパの国々を旅行。
イギリス、フランス、ドイツ、スペイン、スイス、イタリア、ベルギー、オランダ、ポルトガルを2ヶ月かけて旅しました。
その時にはすでに英会話はだいぶ上達しており、外国人との会話は問題なく、意思疎通もできるレベル
英語も話せるようになったし、バックパッカーとして楽しむだけ楽しもうと意気込んでいました。
バックパッカーには英語力が必要ないと確信する
バッグパック一つで旅をすることで、新たな出会いや発見をすることができます。
ヨーロッパというハワイとは違う文化を持つ国々の歴史を感じながら、バックパッカー(もどき?)の経験をすることができたのは良かったです。
ただし、僕の場合、「自分は英語が話せるんだ」というちょっとしたエゴやプライドが旅の邪魔をしたのも事実です。
今となって思うのは、英語が話せなくても、いや、話せないからこそ得られる刺激も多いように感じるのです。
英語が話せなくても大丈夫な理由
正直英語力がそんなになくても、バックパッカーとして十分楽しめます。
その理由を説明してみたいと思います。
理由1: そもそも英語が伝わらない国が多い
ヨーロッパといえど、英語圏はイギリスくらい。
もちろん英語が通じる国が多いですが、都心を離れれば英語がわからない人も少なくないです。
特に、僕はフランスでいきなり「Hello」と話しかけ、無視されたことも多々あります。
街中で歩いてた人だけでなく、中には「駅の受付の人」にもです。
フランスなどの「非英語圏」でむやみに英語を使おうとすると、嫌に思う人もいます。
その時、実際に現地の人にそう教わりました。
その国の言葉が話せなくとも、簡単な挨拶くらいは覚えて使うことができます。
英語ではなく、フランス語で簡単な挨拶をしただけで、フランス人の相手の対応が驚くほど変わります。
日本でも、外国人が「こんにちは」と話しかけてくれるとなんとなく親近感が湧きますもんね!
これは旅人としての最低限のマナーといっていいかもしれません。
理由2: 旅先のトラブルも旅の醍醐味
僕がバックパッカーをする時に期待していたのが、「トラブル」
留学でも辛く、嫌な経験ほど後になっていい思い出となることが多かったです。
皆さんもいろいろな場面で、「あの時は、あんな経験したけどなんだかんだいい思い出だなー。」と振り返って思う時ありませんか?
もちろん、トラブルといっても生死をさまよう経験をしたいというわけではありませんが、 多少のトラブルがあるくらいの方が、スリルがあってバックパッカーっぽいと思う人も多いのではないでしょうか?(僕だけ?笑)
そもそも全てがスムーズで、トラブルもない安全な旅行であれば、わざわざ一人で旅行せず、ツアーに参加した方がいい気がしてしまいます。
理由3: 準備に時間がかかり旅に出なくなる
これもよく聞く話です。
英語力をある程度つけてから旅をするのも悪くはないですが、バックパッカーとして旅をすること自体のハードルが上がってしまいます。
旅をしながら英会話の本を片手に「こういう表現を使ってみよう!」と実戦さながら英会話を覚えていくのでも全然問題ない気がします。
そっちの方が経験に活かせるし、英語のフレーズが記憶に残ります。
理由4: 旅してどうなりたいかという気持ちが大切
旅の動機は人それぞれだと思いますが、
「旅をして新しい自分を見つけたい!」
「新しい友達を作りたい!」
と思ってバックパッカーをしている人も多いと思います。
でも、これらの目的を果たすのに、必ずしも英語力は必要ないはずです。
僕は旅の途中で色んな人に出会い、色んなパーティーへ行ったり、色んな人の家に泊めてもらいました。
いい思い出です。
でもこれらの思い出は留学している日常とあまり変わらず、もっと旅らしい新鮮な体験をしたかったという気持ちもありました。
おそらく、「ハワイに戻れば外国人の友達がいるし。」と変に粋がってたような気もします。
というのも、旅も留学当初と同じで、もっと友達が欲しいという思いから、英語を喋れなくても身振り手振りで、辞書片手に会話しようとすると思うのです。
だからこそ、英語力よりも新しい関係を築きたいという気持ちこそが何よりも大切なんだと旅をしてから感じました。
これが仕事の出張の話であれば、話は別です。
英語が話せた方がいいに決まっています。
ただ、旅においては少なくとも「新しい出会い」を求める気持ちこそが一番大切なのだと思います。
まとめ
ということで以上「バックパッカーに英語力は必要ない」と思う理由でした。
「バックパッカーには英語力が必要だ!」
と思う人は、旅行そのものが今後の英語学習にのモチベーションにもなることを知っておきましょう!
英語が旅行そのもののハードルを上げすぎないように、旅を楽しめるくらいがちょうどいいですね!