ハワイに来たらやっぱり奇麗な海やホテル、ショッピングなど優雅に過ごしたいもの。なんせ恵まれた自然に囲まれた島ですから休暇にはもってこいのパラダイス。
そんなイメージの強いハワイですが、歴史的に悲劇の舞台となっていたのも事実。太平洋のど真ん中に位置していることもあり、今でも太平洋の軍事力の中核としてアメリカ軍の軍事施設が至る所にある。
ちなみに私のルームメイトは私を除く3人全員が軍人でもある。
そんなハワイの歴史上最も有名なのが、真珠湾、通称パールハーバー。アメリカとの戦争の引き金となった日本軍によるパールハーバーの奇襲。死者は2,400人を超えるとも言われる。
このパールハーバーはホノルル国際空港の隣にあり、入場料は無料で入れる(一部有料)。
まず始めに、映画を見てからボートに乗って次の場所へ移動する。
その映画は日本軍がどのようにしてパールハーバーを襲撃したか、そしてその被害はどのようなものだったのかなど、パールハーバー襲撃を短くまとめたもの。
観ている人は我々日本人以外は白人のおじいちゃんおばあちゃんと多くの中国人の観光客とその他外国から来た観光客。映画自体は完全に日本人アウェイになるような雰囲気で、映画終わった後も皆が我々日本人をみてくるような感じであった。
その後ボートに乗り、アリゾナという名前の襲撃によって沈められたアメリカ軍の軍艦のもとへ。いまでも軍艦の一部が海の上から見えるようになっている。そして今なお、錆びれた船からの油が海に浮き出ている様子は我々に何かを訴えかけるメッセージのように感じる。
このメモリアルの中には日本軍の奇襲でなくなったアメリカ人の名前がずらっと並んでいた。
写真を撮るような気分にはなかなかなれず、数枚しか撮らなかった。(撮影は一部の場所除いてはOK)
今回一番感じたことは、歴史を肌で感じることが如何に大切かということ。
日本人が長崎や広島の原発をアメリカに批判することと同じように、パールハーバーでも同じ悲劇がおきていた。
そして、他の国(ソ連や中国、その他の小国)でどれだけの犠牲者が出ているかを知れば、日本人が単純に亡くなった方の数だけでアメリカを批判することなんて出来ないだろう。
昔の日本が犯した罪をこれほどまでに肌で感じ取れるところも珍しいのではないか。
ハワイに住めば住むほど、ハワイと日本絆が如何に強いようで複雑なものであったのかがわかる。
それは、ハワイのパラダイスと戦場という表裏一体の間柄を知ってこそ、もっとハワイを本当の意味で好きになっていけるような気がする。