今年もロシアW杯はとても盛り上がっています。
日本もコロンビア相手に勝つなど、これからが楽しみです。
ただ、そこで一つ疑問が…
あれ、アメリカが出場していない。
というかなぜアメリカってサッカー人気がないの?
僕は小中高とサッカーをやってきたので、ハワイ留学中にサッカー好きとして肩身の狭い思いをしました。
今でこそサッカー人気は増えてきているそうですが、そもそも何故こんな人気がないのでしょうか?
その理由を探ってみました。
目次
過去にはワールドカップ3位の強豪だった!?
まず、アメリカはサッカー人気がないというのは皆さんもご存知だと思いますが、弱いのかというと別にそういうわけでもないです。
1930年に開催されたワールドカップ第1回大会で3位という成績を残した男子アメリカ代表
男子日本代表がワールドカップ出場6回に比べ、アメリカ代表は10回。
現在日本がFIFAランク61位に対して、アメリカは25位(2018年6月8日発表)
女子サッカーに関しては、ワールドカップ3回優勝の超強豪です。
もはや弱いどころか強い。ここはもうさすがアメリカとしか言いようがありません。
何故サッカー人気がないのか!?
では何故サッカー人気がないのでしょうか?
色々な理由が飛び交っていますが、いくつかご紹介します。
アメリカがNo.1のスポーツではないから
これは一番よく聞く理由ですよね!
アメリカには4大スポーツのアメフト、バスケ、野球、ホッケーがあり、これらのスポーツにおいては世界的に見てもアメリカが1位に一番近い。
ただ、サッカーに関してはアメリカよりも強い国はたくさんあります。
アメリカ人の国民性においてはサッカーが世界で一番であれば間違いなく人気のスポーツとなるのでしょう。
スター選手がいない
サッカーのスター選手といえば誰でしょう。
今で言えばクリスチアーノ・ロナウドやメッシ、少し昔で言えばジダンやベッカムなどなど。
サッカーファンでなくとも一度は聞いたことのある名前は多いのではないでしょうか?
多くはヨーロッパや南米の選手達です。
では、アメリカ人のプロサッカー選手といえば?
…
恐らく名前をあげられる人は相当なサッカーファンか、アメリカサッカーに詳しい人だけでしょう。
引き分けが耐えられない
野球やバスケなんかで引き分けというのを聞くことはありませんが、サッカーにおいてはトーナメント戦でない限り、引き分けはよくあります。
アメリカ人にはこの「引き分け」という概念がそもそも理解できず、勝ちか負け、白黒つけたがる国民性がサッカーのルールに合っていないとする意見もあります。
オフサイドが気に食わない
アメフトとラグビーの違いの一つに、アメフトはボールを前に投げていいが、ラグビーは横か後ろのパスのみしか認められないというものがあります。
それと同じ理屈なのかはわかりませんが、サッカーのオフサイドのように相手選手よりも前にゴール近くに陣取ってパスを受けることを認めないルールに違和感を感じる人は少なくないようです。
「前に行ってゴールを決めるのが目標なら、なんで前に行かせないルールを作るのか?」
と考えるのがアメリカ人流なのかもしれません。
シミュレーションが多すぎる
これもよく聞く話です。
サッカーにおけるシミュレーションという言葉は実際は接触がなかったか、大したものではなかったのに、あたかも大きなダメージを受けたかのように反応し、審判や相手を欺くプレーです。
ファールをもらうためによく行われる行為です。
「何故サッカーでは、みんな大した接触でもないのに倒れたり、痛がったりするのか。」
強い、マッチョな男性が多いアメリカ人からしたら理解できないのでしょう。
確かにこれ、慣れていると気が付かないですが、アメリカ人でなくともサッカーに興味がない人からしたら少し滑稽に見えてしまいそうです。
女子のスポーツだと思っている
「サッカーって女子のスポーツでしょ?何でやるの?」
これは僕が留学中にアメリカ人の友達に実際に言われた言葉です。
この言葉の背景には2つあると思います。
・まず、シミュレーションのイメージが強く、接触が弱いスポーツだと思っている。・もう一つはアメリカでは女子サッカーが強く、サッカーをやれば男子より女子のほうがうまいことなんてザラにあるから。
もちろん本当に女子のスポーツだとは思っていないはずですが、皮肉たっぷりにサッカーをいじっていたのでしょう。
骨が折れるような戦いが見たい
最後に、僕や皆さんと同じように、アメリカ人自身も疑問に思うことがあったのでしょう。
こんな記事の内容を見つけました。
Players lose teeth, break bones, get stitches on the bench, fight and crawl to win that cup that can encompass anywhere from 16-28 gruelling games. That is what people in North America want to see.
選手達の歯が欠け、骨が折れ、針を縫うほどの負傷をしながら、年間16-28回の厳しい試合をこなし、優勝カップを手にするために戦う。これが北米(アメリカとカナダ)の人々が見たいものだ。
出典:HUFFPOST
アメリカといえばアメフト。アメフトでは選手同士の接触が最も激しいスポーツであり、多くの負傷者がでます。
ある種の格闘技とも言えるスポーツが一番人気の国の国民にとって、サッカーのように泥まみれながらも、「美」意識が強い競技には惹かれないのかもしれません。
まとめ
ハワイに留学した時にリーグの試合なんかに参加しながら、アメリカ人がもっと本気でサッカーをしたら恐らく相当強いんだろうなー。と思ったことがあります。
今では有名選手がアメリカのリーグに参加するなど人気も徐々に上がってきていますが、まだまだ世界の他の国に比べてサッカー熱は低いです。
今後アメリカでさらに人気になったら、もっとサッカー自体は盛り上がるでしょう!
<<参考・参照>>
Wikipedia|サッカーアメリカ合衆国代表
Wikipedia|サッカーアメリカ合衆国女子代表
FIFA Ranking.net|最新FIFAランキング
HUFFPOST|Soccer’s ‘Low’ Popularity In The USA And Canada – This Is Why…