ハワイに留学して分かった「ハワイの嫌いなところ10選」

「ハワイは住みやすい」「ハワイはいいところ!」

ハワイと言えばいいことばかりたくさん耳にしますよね!前回私もハワイの良さについて、こちらの記事で書きました。

ただ、ハワイって完璧な場所なのでしょうか。もちろん完璧ではありません。

「ハワイの良さがわからない」って人もいるでしょう。

そこで今回はハワイに留学してわかったハワイのマイナス部分について語っていきたいと思います。

とにかくお金がかかる!!

とにかくお金がかかります。離島ということもあり、単純に輸送費などもバカになりません。食費も高いですし、一人暮らしの男というだけで野菜を摂取しなくなるのに、野菜が高い(そして無駄に大きい)ため、ビタミン不足になりがちです。

学費も高いです。日本の大学であれば理系ですら年間200万円を下回ることが多いと思うのですが、ハワイ大学の場合学部によっては年間400万円ほどかかります。

レストランで外食をすれば日本ほど安くもないのに、さらにチップとして最低でも15%払うことになるので食費への負担が大きいです。

日本なら無料で呼べる救急車もハワイでは10万円ほどかかることがあります。(呼ぶだけで救急車に乗って病院に行かなければかかりません。)

こちらもハワイに限りませんが、アメリカでは歯の治療は保険の対象外(というか別の保険に加入が必要)になることが普通のため、歯医者に行って虫歯や親知らずを抜いただけで20万円ほどかかったなどというのはよくある話です。

交通の便が悪い

ハワイに電車はないし、バスは「The Bus」という黄色いバスが走っていますが、とにかく汚くて治安もあまりよくありません。ホームレスやアル中・ヤク中の人が多いため、とにかく乗り心地が悪いです。日本のバスほど時間通りにも来ません。

私はハワイに住み着いたばかりの時にバスに乗ってアル中のおばあさんにものすごい罵声を浴びせられたことがあります。何もしていなかったのにです。びっくりしすぎて、すぐバスを降りましたが、弾みでiPhoneをバスに落としてしまいました。後々バス会社に問い合わせしましたが、もちろん戻ってくることもなかったです。

ということで、ハワイで生活するには車がないと不便です。ただこれまた車ならではのデメリットがあります。そう、渋滞です。アメリカの高速道路は無料で走れるところが多いのですが、ハワイにも「H1」をはじめとする多くの幹線道路があります。そのせいもあってか、渋滞がひどいです。

私がいた2012年頃は全米一の渋滞と言われていました。ハワイで車を運転する人は平均して年間58時間も渋滞で無駄な時間を過ごすそうです。

ハワイの車事情のもう一つのデメリットは駐車スペースが限られていることです。ハワイでは基本的には路駐ができるのですが(できない場所もありますが)駐車スペースを探すのに毎回苦労していました。ハワイ大学は専用の立体駐車場もありますが、駐車料金が高いし学部のキャンパスから遠いので路上駐車上を毎朝探すのが本当に大変でした。

オアフ島に関しては特に狭い土地に多くの人が住んでいるので当たり前と言えば当たり前なのですが、それでも移動するのが面倒臭いくらいハワイの交通事情には頭を悩まされました。

ゴキブリが多くてデカイ!?

日本人女性にとっては一番の問題にもなりかねないのが、ハワイの虫の多さ。実際ハワイにはたくさんのゴキブリがいます。しかも特大サイズです。さらには、彼らは自分に向かって飛んで来ます。恐ろしい。。。

家が綺麗でも容赦なく彼らはいます。実際私のルームシェアして住んでいた家はとても綺麗な家だったのですが、1週間に2回は遭遇していました。

ただご安心ください。ここまで出ると慣れてきます。出てきてもまたお前か。と思う程度まで自分自身が成長しました。

ゲイに敏感

男性にとっては結構深刻な問題のように感じました。日本では男友達と2人で買い物行ったりしても、特に何も思われないと思います。

でもハワイではオープンに自分はゲイであることを認めている人も多いため、2人で買い物や食事をしようものなら「ゲイなんだろうなこの人たち」と思われることも多々あります。

実際私はアメリカ人の親友と2人でよく食事をしていたのですが、ゲイカップルと間違われたのか、景色がいいカップル席に通されたこともあります。その時たまたま彼のお兄さんが結婚する時に付添人全員にお揃いの時計をプレゼントしたので、お揃いの時計をしていたというのもさらにカップルだと誤解されやすくなったのかもしれません。

ファッションにもうるさいです。うるさいというのは「おしゃれじゃない!」と口出しされるわけではなく、むしろ逆で、おしゃれでも紫やピンクの柄の服だったりアクセサリーをつけていると大抵裏で「ゲイっぽいね」と陰口叩かれることも多いです。

ゲイに寛容なのか厳しいのかは謎ですが、少なくともゲイに対する見方としては日本よりも敏感です。

ホームレスが多い

暖かい気候で冷え込まないためかホームレスが多いのもハワイの特徴です。バス停やビーチなどで見かけたことがある人も多いと思います。

アメリカの国の統計によると2015年には人口に対するホームレスの割合が全米一多いです。特に生活コストも高いハワイですが、仕事の種類は本土ほどないことも影響しているのでしょう。低所得者には「Food Stamp」と呼ばれる食品を買えるカードが無償で配られるので、ますます仕事をして独立しようとする人が少なくなってしまうのかもしれません。

いずれにせよ、ハワイのホームレス事情は日本より深刻だと思います。東京に長年住んでいてもあまり見かけませんが、ハワイではワイキキなどの街や人気の少ないビーチでほぼ毎日1人は見かけるくらいでした。観光地なだけに少し切ない思いをしてしまいます。

配達は離島扱い

アメリカには「Craigslist」という日本でいうジモティーのようなCtoC(個人間での物品やサービスの取引)のサイトがあります。その他にもAmazonやeBayのようなECサイトで本土の人や会社と取引すると、離島料金が追加されることが多くあります。

さらには本土より商品が到着するまで時間掛かかるのは言うまでもありません。追加料金や配送時間がかかるだけであればまだいいのですが、一番最悪なのはハワイにいる消費者には「取り扱いがありません」となってしまうことです。こればかりはもう購入を諦めるしかありません。

日本でも沖縄などの離島はもしかしたら同じようなことがあるのかもしれませんが、ハワイの場合はアメリカ本土からの距離が比べ物にならないくらい遠いので、その影響は大きいです。

時間にルーズなハワイアンタイム

これはもう有名ですね!笑

南国の人は時間にルーズと言うイメージがあるかもしれませんが、ハワイも例外ではありません。ただし、学校や仕事では流石に遅刻に厳しいです。授業初日に遅刻して教授に追い出された人を見たこともあります。

ここで言うハワイアンタイムは主にプライベートでの話です。友達と遊びに行く約束をすると1時間2時間遅れてくるなんてこともよくあります。逆に遅れてくるだろうと思いルーズに構えてるとそう言う時に限って時間通りだったりします。

正直私は日本ではルーズな部類に入るらしいのでそこまで嫌ではなかったのですが、時間に遅れてくる人に対してあまり寛容ではない日本人の方にはあまり合わないかもしれません。

半袖短パンでクリスマス!?

日本では12月になると東京でも肌寒くなり、運が良ければ雪が降り、街にはラブソングが流れる。これがクリスマスの風景ですよね!

でもハワイは12月になっても大して気温は下がらず、特にマウナケアの山頂でもない限り雪とは無縁の場所なので、ラジオでクリスマスソングが流れてもクリスマスっぽさが全くありません。家にクリスマスツリーを飾る家や家ごとクリスマスライトでデコレーションする家庭もありますが、あまりにも寒くなさすぎてどこか虚しい感じがしてしまうです。

ただ、これに関しては嫌いというよりも私が毎冬日本の良さを痛感する時期であると言った方が正しいかもしれません。ハワイのクリスマスはそういうものと割り切ってしまえば大したことでもないので。。。

それでもたまに無性にセーターを着てマフラーを巻いて白い吐息を吐きながらイルミネーションを観れるような日本の四季の素晴らしさが恋しくなります。

比較的治安が悪い

よくハワイはアメリカの他の州に比べ治安がいいという方がいます。それは特に間違ってはいないのですが、やはり日本からするとハワイもアメリカ。お世辞にも治安がいいとは言えません。

特に夜のワイキキは物騒な場所も多いです。殴り合いの喧嘩をして終いには銃を取り出し脅す人を見たこともあります。

夜ただ歩いていただけの友人が言い掛かりをつけられて顔の骨格が変わるまでボコボコに殴られた経験もあります。それも悲しいことに何人もそういう目にあった人を知っています。

公共の場で平然と薬をやっている人を見かけることは全く珍しくありません。

アメリカ本土の治安と比べたところでハワイも所詮アメリカということを忘れてはいけません。

ビックイベントは諦めよう

有名なミュージシャンによるライブやプロスポーツの試合の観戦などはほぼ諦めるしかないです。彼らは遠く離れた島へプライベートでくることはあっても、ライブ、コンサート、試合をハワイで開催することはほぼありません。もし運よくあったとしても、都合よく予定があったり、チケットを取ることは難しいです。

本土であれば近くの都市に行けば好きなバンドやチームを見に行くことは普通にできることですが、ハワイではそういった娯楽は身近にあるものではありません。

もちろん地元のバンドやハワイ大のスポーツチームなど地元の人が活躍する機会は多いのでそれはいいことなのです。

でも私はスポーツが好きなのでNBAやNFLをもっと身近に感じられる環境に憧れました。だってアメリカに住んでるって感じるじゃないですか。

ハワイはいい意味でも悪い意味でもアメリカとは少し切り離された存在であることを忘れてはいけません。アメリカ本土で当たり前でもハワイではそうではないのです。

まとめ

ハワイは良いところでも、「楽園」ではありません。もちろんマイナス面もあります。

ただ、ここで伝えたいことは「ハワイが結局は良いところではないです。」ということではなくむしろ「ハワイはマイナス面もあるけれどもそれを圧倒的に上回るほど魅力的なところです。」ということです。

ハワイにももちろんこれだけもマイナス部分はあるけれども、それがあるから私はハワイに留学したことを後悔しているなんてことはもちろんありません。これらはある程度対処の仕方や避け方があるし、慣れてくるってこともあります。

ハワイのマイナス面も理解した上でハワイを愛することができれば本当のハワイ好きなれるでしょう!