加賀屋の特別階「浜離宮」に泊まったら何もかもが特別すぎた。

みなさんは「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」というランキングをご存知でしょうか?

旅行業界紙である旅行新聞新社でプロが厳選したホテル・旅館なのですが、そのランキングで実に36年にもわたって1位に輝き続けた旅館があるのです。

その名も「加賀屋」

今回はそんな有名旅館「加賀屋」の中でも特別階といわれている「浜離宮」に宿泊してみました!

加賀百万石のたたずまい

出典: 加賀屋

明治39年9月創業の加賀屋は、小田氏によって12室30名収容の小さな旅館から始まりました。

今では、地上20階、約1,450人、加賀百万石を連想させる壮大な規模感の旅館です。

石川県の和倉温泉にある加賀屋は、もはや旅館というよりホテルのような規模感

和倉温泉に行くと存在感がすごいです。

規模はホテル並みですが、和式のため、「ホテルにいるのか旅館にいるのか。」となんとも面白く新しい感覚になります。

個人的な感想ですが、千と千尋のあの旅館みたいな雰囲気でした。

「おもてなし」がすごい!

宿への到着が予定よりかなり遅れたため、宿の方から電話がありました。

その時点で車であと5分くらいのところだったのですが、到着してみるとまあビックリ。

テレビとかでは見たことありますが、本当に20人くらい総出で出迎えてくれました。

出典: 加賀屋

何とも不思議なのが、女将さんも出迎えてくれたのですが、車が敷地に入る前から皆さんすでに立っていたのです。

たまたま、すぐ近くにいると電話で話していたから準備をしていただいていたのか?

そうとは限らず普段からお客さんがくる前から出迎えてくれるのであれば、一体どうやってくるタイミングを図っているのか。

はたまた、タイミングなど関係なくずっと立っているのか。

なんかもうすでにいろいろなことを考えてしまいました…

ホテルと旅館が融合した館内

外観と同じく、館内もホテルと旅館の入り混じった空間でした。

ホテルのようなロビーがあるかと思えば、江戸時代の町屋のようなお土産コーナーがあったり。

出典: 加賀屋

館内中央には、木造屋根のお洒落なバー

夜にはゲストミュージシャンが出演し、ラテンミュージックを披露してくれました。

和太鼓や劇団のシアターもあり、エンターテインメントの充実度も魅力の一つです。

特別階「浜離宮」へ

客室に入る前からすでに十分楽しめたのですが、本当の魅力はここから

特別階とされる「浜離宮」へ宿泊

加賀屋は複数棟に分かれており、浜離宮はその中の雪月花という建物の上位階(18-20階)に位置する部屋で、時期にもよりますが、1人1泊約6万円から

部屋に案内される前にまず、浜離宮専用のスカイラウンジへ

空港のラウンジのように、珈琲や和菓子を楽しみながら休めます。

小休憩を挟み、旅の疲れから少し解放されたら、部屋へ案内してもらいます。

ちなみに浜離宮は「賓客のための部屋」というコンセプトがあり、エレベーターでもキーカードが他の階とは違ったり、部屋ごとにつきっきりで担当してくれる仲居さんがいたりと、特別なゲスト感を味わうことができます。

仲居さんは出迎えから部屋に行くまでの案内や、女性の着物の着付け、給仕をしたりとしてくれるのですが、あまり特定の仲居さんがつきっきりで担当してくれる旅館に泊まった経験のない私は、それだけで旅が楽しくなりました。

こちらがお部屋

もちろん部屋はこれ以外にも洋室と和室の部屋が1つずつあります。(すみません、写真撮り忘れました…)

そして部屋からの景色

ちょうど陽が沈んで、幻想的な感じに。

能登半島の中央に位置する加賀屋からみる海は、日本海というよりも半島や他の島々に囲まれているためか、波が一切たたず、これまたハワイの海ばかりを見てきた私にはとても不思議で面白かった。

波がなく、ただ、海がずーーーと広がっていく。

ずっとここにいたいと思わせてくれるような空間です。

大浴場はとにかく広い

食事の前にひとっ風呂浴びに

宿泊したのが平日ということもあり、比較的人が少なかったのですが、お風呂がとにかく広いので、なんだか貸し切りをしている気分に

脱衣所から浴室に行けばお風呂があるというのが、一般的ですが、加賀屋の場合、浴室内に階段があったり、エレベーターがあったり。

浴室にエレベーターって!!!

とにかく、広くて迷子になるくらいです。

露天風呂からは先ほどのお部屋同様に目の前が海になっています。

もちろんお風呂は残念ながら写真はとれず…

実際に行ってみてたのしんでください!

料理も最高!

夕食は部屋ではなく別室ですが、完全個室の部屋や案内されます。

仲居さんが給仕をしてくれるのですが、その際にいろんなお話を聞けるのがまたうれしい。

料理は日本料理がメインですが、私はやはり石川にきてからのどぐろばかり気になって…

職人さんが目の前で食材を炙ってくれたり。

石川の魚介類は本当に新鮮で、びっくりします。

特に都内に住んでいると新鮮さは比べものにならない気がするのですが…

料理の途中には女将さんも挨拶に来てくれます。

これも浜離宮の特権なのでしょうか?

200室以上もあるので、全部は回れないですもんね。

とにかく忙しそうでしたが、ご丁寧に対応してくださり感謝です。

食事で終わらないのが加賀屋

お風呂に入って、ご飯食べて、お酒飲んだし、本当に満足だ!!

と、旅館に行ったら寝る準備に入ることもあると思うのですが、加賀屋のすごいのはここから。

バーに行ったり、劇団や和太鼓を見たり、マッサージを受けたり、と選択肢がおおくあるのです。

私たちはとりあえずバーで飲み直しながら目の前のステージでラテンのライブミュージックを楽しみました。

その後は売店でお土産をみながら、買い物をし、最後に部屋でマッサージをたのむことに

マッサージが本格的!

マッサージは電話一本で部屋にきてくれます。

3名頼んだので3名来てくれたのですが、皆熟練のマッサージ師のオーラがすごい。

結構なご年配の方々ですが、マッサージが無茶苦茶うまいんです。

私は体が大きいので、普段はあまり気持ちよく感じないことも多々あるのですが、今まで受けたマッサージの中でもトップクラスで気持ちよかったです。

ただ気持ちいというよりも、適度な強さが(ツボにはかなり的確で)ちょうどいいのです。

その日は本当にぐっすり寝れました。

加賀屋はテーマパークみたいだった…

そんなこんなで本当に素敵な体験をさせてくれた加賀屋ですが、一つ後悔していることが。

それはチェックインが17時過ぎと比較的遅くになってしまったこと。

直前の観光が長引いたこともあったのですが、加賀屋にはテーマパークのようにいろいろ楽しめる魅力が満載です。

旅行に行くとつい宿は最後の目的地感が出てしまいますが、加賀屋の場合はできるだけ早く到着して館内で時間を過ごす方がいいと思います。

こんだけ楽しめるのですから。

まとめ

ということで加賀屋に泊まった体験をかいてみました。

いままでも国外海外と多くのホテルや旅館などに泊まりましたが、加賀屋が「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」で何十年も1位をとっている理由が頷けます。

絶対にまた泊まりたいと思える、そんな宿でした!

みなさんも記念日やお祝い時にはぜひ浜離宮へ泊まってみてください!